ダイエットに使われる主な漢方薬

「漢方でダイエット」というと防風通聖散が真っ先に思い浮かびますが、実は肥満や体質改善に用いられる漢方薬は複数あります。自分の体質に合った漢方を選ぶことが、効果を出す上で最も重要なポイントです。

ここでは代表的な3つの漢方薬を比較します。

3種類のダイエット漢方を一覧比較

漢方薬名向いている体質主な作用特徴的な症状
防風通聖散 実証(体力充実・がっちり型) 発汗・利尿・瀉下 便秘・のぼせ・腹部肥満
防己黄耆湯(ぼういおうぎとう) 虚証(体力やや低め・ぽっちゃり型) 利水・補気 むくみ・汗かき・疲れやすい
大柴胡湯(だいさいことう) 実証〜中間証 肝機能調整・瀉下 便秘・肩こり・脇腹の張り

防風通聖散が向いている人

前述の通り、防風通聖散は体力があってがっちりした体型の人向けです。具体的には:

  • 腹部(特におなか周り)に脂肪がたっぷりついている
  • 便秘ぎみで、のぼせやすい
  • 食欲が旺盛で、代謝が落ちていると感じる
  • 顔が赤く、血圧高めの傾向がある

防己黄耆湯が向いている人

防己黄耆湯は、水分代謝が滞りやすい「水太り」タイプの人に適しています。

  • 体がむくみやすく、体が重だるい
  • 少し動いただけで汗をかく
  • 体力はそれほど強くなく、疲れやすい
  • 肌の色は白め、筋肉より脂肪が多い体型

胃腸が弱い人でも比較的服用しやすい漢方です。

大柴胡湯が向いている人

大柴胡湯は、ストレスや肝機能の乱れが肥満につながっているタイプの人に向きます。

  • ストレスが多く、暴飲暴食しがちな人
  • 脇腹(肋骨の下あたり)が張ったり苦しかったりする
  • 便秘と肩こりを同時に抱えている
  • 比較的体力があり、イライラしやすい

どれを選べばいいかわからない場合は?

漢方薬は「証(体質)」に合わせて選ぶことが基本です。自己判断で選ぶことも可能ですが、以下の場合は専門家への相談をおすすめします。

  1. 持病がある、または複数の薬を服用中の場合
  2. 1ヶ月飲んでも変化を感じない場合
  3. 下痢・胃の不快感などの副作用が続く場合
  4. 自分がどの体質タイプか判断できない場合

漢方専門外来や漢方に精通した薬剤師に「証」の診断をしてもらうことで、より自分に合った漢方薬を見つけることができます。

まとめ

防風通聖散・防己黄耆湯・大柴胡湯はそれぞれ異なる体質に適したダイエット漢方です。「人気があるから」「CMで見たから」という理由だけでなく、自分の体質・症状に合った漢方を選ぶことが、漢方ダイエット成功の第一歩です。